2019年12月30日、メイドカフェの同人誌を買いにコミケに行ってきた。

メイドカフェに通い出した頃はお店に置かれた同人誌を眺めて「へぇ~、メイドカフェの同人誌なんてあるのか。作る方も買う方も物好きだなぁ」なんて思ってたのだけれど、あれから色々経験して僕も立派な物好きになってしまった。

そんなわけで今回の記事ではコミケに行った話を振り返っていきたい。

チャリで来た

ビッグサイトにはチャリで行くことにした。

家がある足立区からだと会場まで往復2,000円かかってしまうためだ。

チャリ(クロスバイク)だと片道2時間半。

電車だったら1時間。

往復3時間分の時間を2,000円で買ってると思えば払える人は全然払えるのかもしれないけれど、このときの僕は本当にお金がなかったので、チャリで行くことにした。

遠ざかるビッグサイト

片道2時間半のチャリは疲れたには疲れたけど、とくに大きなトラブルもなく無事ビッグサイトにたどり着いた。

有明駅のところの駐輪場にチャリを停めていざ行かん!と思ったが、入り口がどこかわからない。

交通整理のスタッフさんが「会場に行く方はこちらに進んでくださーい」とビッグサイトとは別の方向に案内している。

一般参加者達の列ができているので、一応そこに入って一緒に進んでいく。

しかしビッグサイトはどんどん遠ざかっていく。

結局、上の写真みたいに迂回しまくって入場することになった。

シンドラーのリストよろしく、このままどこかに行進していき、そこでまとめて”浄化”されてしまうんじゃないかと思って不安だった。

はるかなる南3ホール

ビッグサイトの建物内に入ったのものの、本当の地獄はここからで、とにかく人、人、人。

そんな中を突き進む。

だが、歩けども歩けども、メイドカフェ関連の同人誌がある南3ホールにまったくたどり着かない。

入ってすぐの西ホールはメジャーな題材の同人誌の様子。

やはりメイドカフェというジャンルはオタク趣味の中でもそうとうニッチなところに位置しているのか…と軽くショックを受ける。

コンカフェ界隈のオールスター感謝祭

そんなこんなでどうにか南3ホールにたどり着く。

そしてすぐにメイドカフェオタクの島を発見。

早足で向かう。

そして、おののく。

島にいるサークルさん、売り子さんがコンカフェ界隈の重鎮(じゅうちん)たちばかりなのである。

特筆すべきは富山メルトのMiyaBさんと広島シュクレのみつきさんが同じ空間にいるという豪華さ。

気絶の休符さんも売り子さんをしていて、舎長さんまで一般参加として参上。

もう、この一帯は”コンカフェ界隈のオールスター感謝祭”状態と言っても過言ではない。

興奮して取り乱しそうになるのを必死に抑えて、さっそく同人誌を購入しに重鎮たちが待つ机に向かう。

ちなみに今回コミケに一般参加した目的はもちろん同人誌の購入でもあるが、やはりこの重鎮たちと接触したいという部分も大きい。

せっかくここまで来たからには、なにか爪痕を残すようなトークをしたい。

そう意気込んでいたのだけれど、実際はどの重鎮たちとも本当になんでもないような話しかせずに終了してしまった。

具体的に僕が何を話すかを考えていなかったからというのが原因だが、もうひとつ、後から振り返れば、基本的に会計を済ましてからちょっとだけ喋るっていう流れだったのも敗因だと思う。

『会計→喋る』というのはメイドカフェでもよくある流れなのだ。

そして、メイドカフェの場合はそこで粘着するのは粋ではないと僕は思っていて、そのためいつも会計を済ませたら軽く話してササッと帰るようにしていているのだけれど、その癖がここでも出てしまったように思う。

ただでさえ話の内容も考えてこなかったくせに、話題が膨らむ前に自分の方からとにかく早く話を切り上げようとしていた気がする。

例えば購入者の列ができてるとかなら、そりゃずっと喋ってたら厄介だけど、僕がいたときは全然そんなこともなかったので、多少粘着しても問題はなかったと思う。もったいないことをしてしまった。

そのため、いくつかのサークルから何冊かの同人誌を買ったのだけれど、どれもこれもすぐに終わってしまった。

そうなると、もう、やることがない。

同人即売会なので、同人を買ってしまったらもうほかに他にやることがないのだ。

どうしよう。

許されるなら、最後までコンカフェ島の周りを回転寿司のようにぐるぐる回りながら、たとえ喋れないにしても、重鎮たちをただ眺めていたい。

しかし、そんなことをして気味悪がられても辛いので、後ろ髪を引かれつつも撤退することにした。

どうせこの人たちはコミケ終わりに打ち上げをするのだろう、そこでコンカフェに関する様々な話をするのだろう。羨ましい。

そんなことを考えながら、ビッグサイトを後にした。

そして、帰宅後、夜、スマホを開いたら案の定、重鎮たちが打ち上げの様子を楽しそうにツイートしていた。

僕は暗い部屋の中でひとりスマホを握りしめた。

「よし、来年の冬コミは自分も何かだそう。僕も”あちら側”になろう。そして、ぜひとも打ち上げに呼んでもらおう。」そう強く決意した。

こちらに続きます。